新宿のライブハウスで、理沙はArisa-Misty最後の曲「他人の不幸は蜜の味」を歌い始める。
同じころ東京ドームスタジアムでも、マリア・エレーナが同じ曲を披露していた。
東京ドーム側では曲名をあえて説明せず、観客に曲そのものを受け止めさせる方針だった。
これまでのマリア・エレーナとは違う、明るさの中に毒を含んだ曲に観客は一瞬戸惑うが、次第に引き込まれていく。
まりあは歌いながら、すぐそばに理沙がいるような感覚を覚え、見えない理沙へ向けて指をさす。
一方の理沙も、隣にマリア・エレーナが立っているように感じ、同じように仕草を重ねる。
2人は別々の場所にいながら、同じ曲の中で一瞬だけ同じステージを共有したような感覚を得る。
曲は成功し、柴原と小川は歌わせてよかったと感じる。
理沙のラストライブは終わり、マリア・エレーナのファーストコンサートも終わろうとしていたが、東京ドーム側にはまだ続きが残されていた。
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