あらすじ_02_14


ワンマンステージの準備は完了し、当日を迎える。開場の2時間前、女性歌手は控室で今日のステージのことを考えていた。
オーディションの日からはただ忙しく、寝る時間も削るほどのレッスンやスタッフとの打ち合わせ、ステージでのリハーサル。
この日のために用意された超立体プロジェクターのテストが2日前に行われ、立体映像がリアルに空中に踊るのを見た彼女は声を上げる事もできなかった。
今日この日の出来事が自分の事のように思えない。鏡の中に写る自分自身を見ながら、徐々に不安を感じた。
すると、鏡の中の自分自身が語りかけてきた。不安でいっぱいの彼女に対して、自分が代わりに歌うと言ってきた。
マネージャーが開始時刻を告げに控室にやってきた。ステージに向かう女性歌手。
落ち着きはらっているのだが、はるか遠くを見つめるような彼女を見て、マネージャーは今までに見たことのないカリスマ性を彼女に感じた。
ステージが始まった。ステージ中央でスポットライトを浴びる女性歌手。その次の瞬間、ステージ全体が光り輝いた。



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