あらすじ_06_17


東京の裏道を歩いていた。親友があたりを常に気にしていて、敵がやってきたらすぐに逃げようと理沙に言う。
繁華街の中で親友のことを見失いそうになる。男から何度も声をかけられて、そのたびに理沙は足早に逃げる。
それでも追いかけてくる存在があった。気味の悪いゾンビのような生物だったが、まわりの人間には目もくれずに自分を狙っているようだ。
恐ろしくなってさらに足を速めると、いつのまにかゾンビは視界から消えた。そして路地の脇道から伸びている腕をつかむ。
その腕は自分のことをぐいとつかんだ。そして路地裏に引き込まれてしまう。引き込んだ存在が何者かわからない。
親友がどこに消えてしまったのかわからない。はやく元の道に戻らないと迷子になってしまいそうだった。
遠くの方で親友が待っているのが見える。リレーの選手がバトンを待っているようにも見えるが、片方の腕を掴まれていてなかなか届かない。
あともう少し、もう少しと伸ばす腕につい力が入ってしまう。起き上がって何かをしなくてはいけない。



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