あらすじ_09_04


休暇が終わって理沙はテキサスの本部に再び出勤する。本部では「エンデヴァー」の2回目の探査計画実施の準備が進められていた。
2回目の乗組員と会い、出向が解除になり自社に戻ろうとしていた「エンデヴァー」元船長とも偶然会うことができた。
元船長は自社に戻ったのち、政治家の道に進むことを既に決めていて、女性観測員とは近々結婚することになっていた。
本部での理沙の仕事は、当面は「エンデヴァー」の地上支援チームの監督である。6か月後の出発に向けて着々と準備が進められていた。
支援輸送大佐からの要請の、木星資源開発の事業体組閣については、まだ非公式のために表立った動きはできないが、
大佐の指示の元、理沙の配下にタスクチームが作られ、通常業務と兼務することになるが5人のメンバーが集められた。
理沙は、まずはグランドデザインとなるものを作ることに決めた。技術的な課題事項は「エンデヴァー」での経験で具体的な道筋が見えて、
あとは具体化と必要な予算の見積もりだった。しかしこれからが正念場になると理沙はチームメンバーに語った。



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