あらすじ_09_06


「エンデヴァー」木星探査の裏で、理沙の配下のタスクチームは、木星資源開発のためのグランドデザイン作成を進めていた。
木星を中心とした、太陽系内ハブ・スポーク構築の考えが理沙からタスクチームに伝えられ、ディスカションが何度か行われたのちに
理沙の元に素案が提出された。しかし、まだまだ想いが足りないことを指摘しあっさりと却下した。
つい先日、支援輸送大佐と事業体構築のために2人で話し合った時の事を理沙は思い出し、この程度の内容では大佐の前にはまだ出せない事、
軍の指揮官としての視線で、国家を支えるインフラというものがどうあるべきかについてタスクチームに説明した。
事業体構築のためのプロモーションについても具体的な期日を決めているので、厳しいと思いつつもタスクチームに次々に課題を突き付けた。
若くて優秀なタスクチームだったが、会議のたびに表情に生気が徐々に失われてきて、本当に提出可能な状態に仕上がるのか不安もあったが、
理沙もまた、大佐からのプレッシャーに耐えていた。次の世代のためにも今はタスクチームが成果を出すことを祈るだけだった。



あらすじ(9)表紙へ