あらすじ_09_15


軍からの出向の立場である支援輸送大佐。事業体本部のトップに軍が介入していることについては以前から問題となっていたが、
ここは潮時と、支援輸送大佐は軍に戻ることを決めた。しかし理沙はまわりの目は気にせず軍籍はそのままでとどまり続ける事を選んだ。
「エンデヴァー」の木星調査は完了し、地球への帰途についたところで、支援輸送大佐は太陽系開発事業団を去る事となり、
元中核メンバーが集まって壮行会を行った。その後1年以上の日々を、理沙は本部で核融合推進システムの改良と、
定期航海用宇宙船の開発タスクに身を置くことになった。しかし、木星の資源開発プロジェクトの立ち上げは諦めておらず、
以前会った議会の重鎮からの言葉を信じて毎日を過ごしていた。諦めなければいつか道は開ける、その日が来るまで耐える事が出来るかが肝心。
理沙はその日も本部の指令室で、L1プラットフォームで3回目の探査に向けた準備を進めている「エンデヴァー」を見守っていた。
突然、モニター画面右側の分割表示にニュース映像が割り込んできた。中国の政変を告げる緊急ニュースだった。



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