あらすじ_10_01


店が終わり、理沙は帰宅した。今日も客は数えるほどしか入らなかった。まだ店を開いて半年程では致し方ないことかもしれないが。
タクシーに乗って自宅までは10分ほどの距離。理沙は東京湾が近い市街地から離れたところの一軒家で静かに暮らしている。
庭は広く、平屋建てでシンプルな造り。広いLDK。寝室と書斎。機能的なところを理沙は気に入っている。
軍を退役してからすぐに、今まで住んでいたテキサスの家は売り払って、売却して得た金と軍の退職金でこの地に家と店を買った。
仕事で忙しかった毎日が終わり、急に生活のリズムが変わってしまって戸惑いもあったが、自分で決めたことなので後悔はなかった。
翌朝は日の出とともに起きて、自分のためだけの食事を作り、30分ほどで食べると部屋の掃除と洗濯。
昼食をはさんで日中は書斎で本を読んだり、自分の今までの仕事を振り返り机に向かって思いつくまま何かを書き始める。
夕食後はLDKでくつろぐ。壁面ディスプレイに自分で撮りためた映像を流す。多忙だが張り合いのある日々の断片的な記録だった。



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