あらすじ_10_15


2年間の準備期間を経て、木星での作業拠点となるプラットフォーム設備の建設が、地球/月ラグランジュ3で始まった。
地球各地で製造されたユニットが宇宙港から打ち上げられて、ラグランジュ3に続々集結していたが、設備の総重量は10万トン。
まずは1基を木星に送り出し、第一段階では3基建設され、プラント全体フル稼働の段階では6基体制に増強される予定である。
作業員は当初は300人体制、6基体制に整備されるまで増員が行われ、将来的には木星から深宇宙へのトランジット港になる予定である。
理沙を中心とする木星ヘリウム3事業は、事業団内で2番目に大きな事業部になるまで成長。タスクメンバーはサブタスクの各リーダーとなり、
関係企業を統括するだけのリーダーシップをもった人物になるまで成長していた。とはいえ、理沙が重責と多忙状態から解放されたわけではない。
理沙は、本部事務所の近くのアパートに住んでいたが、支援輸送大佐の紹介で、本部事務所から遠くなるが上品な一軒家に引っ越すことになった。
家具も引っ越しの際に新調し、忙しい生活を忘れるほどの優雅な住みかとなった。とはいえ、現実は優雅とは程遠い生活になりつつあったが。



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