あらすじ_10_16


約40年の軍での生活を終える日がやってきた支援輸送大佐。部下やOB含め集まった壮行会が行われ、理沙も出席した。
軍での生活よりも事業団での生活がはるかに長い理沙にとって、軍OBやたくさんの部下に囲まれている支援輸送大佐の姿を見るのは初めてで、
理沙は借りてきた猫に近い状態だった。まわりの軍人たちも、事業団の人間はライバル集団としてあまり好ましく思っていないようである。
会場を歩き回って、ようやく理沙は士官学校の同期を見つける事ができた。同期は軍の中核で作戦計画を担っている立場で、
現在は地球上での艦隊を指揮しているが、いずれやって来るであろう太陽系内での作戦行動を想定した準備をしているところだった。
理沙は自分の現在の立場とミッションについて説明したところ、将来のいつかお互いに協働する立場になるかもしれないと言った。
長時間の宴は終わり、流れ解散となったところで、支援輸送大佐が理沙に声をかけてきた。数人のOBを連れて飲みたがっていた。
さらに夜遅くまで飲みに付き合うことになったが、OBが酔いつぶれたところで支援輸送大佐は理沙を店の外に誘い出した。



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