あらすじ_11_08


生産プラントBが木星へ出発し、他3つの生産プラントの構築作業も順調なので、理沙は3週間休暇を取ることにした。
カンザスに住んでいる孫娘の両親がやって来るというので、理沙は自宅で孫娘と一緒にホームパーティーの料理の準備をした。
5か月の間、孫娘と一緒に家で過ごすことも少なかったので、休暇中はできるだけ一緒に過ごそうと理沙は思っていた。
料理はできるだけ自分でやりたいと言い張る理沙だったが、動きはぎこちなく、孫娘はやりずらそうだった。
どうにか料理の準備ができたところで、2人は両親から空港到着の連絡が入るまでお菓子を食べながら待った。
孫娘が唐突に、理沙の作業机の上にあるフォトプレートのことを訊いてきた。理沙は直接に答えずに書斎に行くと2枚のフォトプレートを持ってきた。
そして、妹のこと、開発局の同僚でもある親友のことについて話し始めた。妹とは30年近く連絡が取れていないことを話し、
どこかの空の下で今でも無事に暮らしているといいのにね、と話すと、一人っ子の孫娘は理沙のような姉が欲しかったと言った。



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