あらすじ_11_19


再び木星の現場に到着した理沙。現場はテンションも上がるし張り合いがある。ヘリウム3生産開始に向けた準備は着々と進み、
今のところ1機だけの原子力ラムジェット機だったが、まもなく6機の機体が到着し、生産開始後は最初の機体は再現テスト専用機になる予定である。
4基の生産プラントの生産計画は、最大能力の1000分の1にしかならない。なんとも心もとなく寂しい限りだったが、
地球でラムジェット機の改良に取り組んでいるメンバー、協力会社には、世間の批判は気にせず全力で仕事に取り組んで欲しいと理沙は激励した。
予定では太陽/地球L3で自己複製ロボットの実証テストが行われているはずだったが、結果報告はまだ理沙のもとには届いていない。
技術的、社会的に影響が大きいので最高扱いのテストとなっており、失敗した際には闇に葬り去られる可能性もあった。
地球からは重大な破局のニュースが届いていた。孫娘と彼氏が別れた知らせはほんの数分の内容のメッセージだった。
すぐそばにいれば孫娘を優しく抱きしめてあげたいのだが、帰宅するまでの3か月間に立ち直って欲しいと理沙は思った。



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