あらすじ_12_21


第三期540機の原子力ラムジェット機の生産が進む中で、2年後のフル生産体制の次を見越した計画が進められていた。
1000機の追加発注と、追加で6基の生産プラントの建設プランは、特に反対もなく本部内を通過し予算申請された。
フル生産体制を迎えることなく、木星のヘリウム3生産が月の生産能力を超えることが確実となり、着実に成果を上げていることも理由となった。
事業団での仕事が残り数日となり、理沙は外部の関係者に挨拶まわりをする中で、航空機メーカーの技術者と次のプランについて語り合った。
つい先日、本部のリーダーたちには、常に危機感を持って将来の動向について考える必要性について話したところだったが、
現場の技術者の夢を具現化するパワーに理沙は気持ちが高揚するのを感じた。企業秘密の部分もあり詳細を知ることはできなかったが、
自己複製ロボットの次世代モデル、木星の大気中から採取した有機化合物を利用する事業等、発展型のプランについて説明を受けた。
自分の今後のプランに関係することもあるだろうと思い、理沙も軍に戻ったあとでのプランの概略を技術者に説明した。



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