あらすじ_16_09


仕事上、今までに何度も重責にともなうプレッシャーを数々味わってきたので、それらと比べれば大したことないと理沙は当初思っていたが、
孤独な戦いも長々と続くと、ボディブローのように身に堪えてきた。時々気持ちをリラックスるさせるために頭の中を空にして横たわると
いつの間にか眠りについていた。夢の中で理沙は長い廊下をボディガードと一緒に歩いていたのだが、出口まであと少しというところで
突然に物陰から飛び出してきた人影。銃を構えて理沙に狙いを定めており、近距離で理沙は逃げ場がなく、とっさにボディーガードは理沙を押しのけた。
銃を握った相手の姿は良く見えなかったが、理沙に対して吐き捨てるように、愛する人の仇だと叫んでいた。突然に理沙は現実世界に戻される。
時間の経過の感覚はなく、辺りはすっかり薄暗くなっていた。気を取り直して再び書斎に戻り先日届いた部下からのメールに再び目を通す。
理沙が不在の状態が長く続いていたが、部下は皆協力しながら遅延することなくタスクを進めてくれていた。
部下のねぎらいに対しては素直に感謝の言葉を述べ、理沙へのいくつかの確認事項に対して返信した。その後は証拠人招致の要請シナリオを考えた。



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