あらすじ_22_20

中核パーツの設計書を入手できたことで、理沙はレーザー発振基地の建設のメドが立ちほっとした。これで何かあった時の交渉の武器が手に入った。
直子はそんな理沙を見ながらも、手放しで喜べる状態ではなかった。自分も計画に加担し同罪のようなものであり、いずれは退役を迫られるだろう。
しかし、軍上層部に動きはなく、異常なほどに静かだった。毎日の報告を上司に上げてもこのところ反応が全くない。
大佐にも確認してみたが、自分と同じような状態だとのこと。探りを入れるつもりで信頼できる同僚に連絡をとってみたが上官の動きは不明との事。
何もない事ほど不安なものはない。相手を恐れさせる方法の一つとして、情報を全く与えずに無視・無反応を貫くというものがあるが、
それに該当するのだろうかとしだいに心配になってくる。不安に駆られて自分から降参してしまったら負けだ。
何か作戦を考えているか、または何も考えていないか、大佐も同じことを考えていた。一番考えやすいのは自分たちは捨て駒扱いだという事。
週次の現場定例会議が終わり、直子は理沙に声をかけ大佐と一緒にそのまま会議室にとどまった。



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