事業化スケジュール

2018年に発足したFSDA(深宇宙開発事業団)は、宇宙空間、惑星やその他の天体を事業のために利用することを目的として
設立された団体である。
国家が設立母体であるものの、民間企業の技術力、人材力を統合した一種の巨大企業体ともいえる存在である。

2010年代から2030年代にかけて、FSDAは技術力の向上を目的として以下のような成果をあげてきた。

2010年〜2019年 月へのアクセス手段の確立、20人乗り定期シャトルの運行。
50人収容月面基地の建設。
2014年〜2024年 有人火星探査船の建造、探査計画(2018年〜2024年)
2020年〜2026年 月の生産プラントの建設、定期操業体制の確立。
(アルミニウム、セラミック、酸素、水生産プラントなど)
2020年〜2030年 可変磁気プラズマ推進システムの技術開発。火星探査船での実証試験。

これらの技術開発により、地球からの資源補給なくともさらに遠い宇宙空間への足がかりとなる施設、
および遠地への移動手段の確保ができた。
特に可変磁気プラズマ推進システムは、核融合推進システムへつながる技術開発であり、プラズマ制御技術者の育成に多大な寄与をした。

やがて、私たちは2030年代を迎え、核融合制御技術を取得してまもないものの、
非常に意欲的なプロジェクトに着手した。
木星、土星に向かい、移動手段としての核融合推進システムの性能を実証し、安定性を十分に試し、
そして深宇宙への定期航路を開発し、木星、土星の資源開発のための調査を行うこと。
こうして、初めての実用的核融合推進システムを装備した宇宙船エンデヴァーが12人の技術者を乗せて木星、土星に出発した。
その目的は列挙すると以下のとおりである。

核融合推進システムの実証 核融合推進システムが長距離運転において十分実用に耐えることを実証する。
木星、土星の資源探査 木星、土星大気中の成分調査、衛星の利用度の調査。
通信、管制システムの実験 惑星間、および惑星軌道での通信、管制システム構築のための基礎実験。
閉鎖空間での生活システムの実証 宇宙船内の生活確立のための各種実験(食料、空気、水の確保、心理的問題の解決)
定期航路の開発 木星、土星への航路開発、ポイントマーカー(標識用人工惑星)設置のための事前調査。

2040年代はじめにエンデヴァーは完成し、5年間の探査を行った。
探査は十分な成果をあげ、これにより次のステップに向けての準備がすべて整った。
木星、土星および小惑星の本格的な開発である。

エンデヴァーの探査と並行して、技術者メンバーを中心としたブレーンを作り、これらの事業化計画のための青写真作成が開始された。
エンデヴァーで発生した問題点、新規に得られた技術、それらはブレーンたちにフィードバックされ、
計画の青写真が次第に現実的なものとしてその姿をあらわしはじめた。

こうして2050年代を迎え、具体的な形となった事業の全体像をここで紹介する。
目標期間は10年間、大統領の先日の発表の具体的なものがこれである。
開発拠点プラントの設置 収容人数2000人、プラントの総重量(慣性質量)約10万トン。
木星と土星に2基づつ設置する。
核融合推進システムの開発 推進システム1基あたり1000トン、クラスタとしてまとめて使用しプラント輸送に使用。
ポイントマーカー設置 木星、土星系に各24基、火星以遠の惑星軌道上に120基以上。

こうした準備ののち、本格的な生産プラントの設置に着手する。
事業化完了の目標は
2070年。
地球のエネルギー資源、および物質資源から自由になった1つのシステムがこうして完成するのである



項目一覧へ戻る