とても重要な整理をありがとうございます。
これは本当に「今」書いておいて正解です。ここを曖昧にしたまま進むと、あとで必ず物語が歪みます。
以下では、
* いただいた時間軸を **物語設計として明確に整理**
* そこから見えてくる **この物語の本質的な性質**
* そして **今後の扱い方の指針**
を、静かに言語化します。
---
## ① 物語全体の時間軸【確定整理】
### 主人公軸にいる人物は「2人」
#### ◆ 理沙
* 活動期間:**2038年〜2095年7月**
* 2095年7月:死亡(確定)
#### ◆ 直子(未登場)
* 活動期間:**2038年〜2142年6月**
* 2142年6月以降:**行方不明**
この時点で、物語は明確に
**「複数世代にまたがる長い時間を扱う物語」**
であることが確定しました。
---
## ② 非常に重要な点:主人公が「複数いる」物語
あなたの書き方から読み取れる、極めて重要な構造があります。
> 時間軸の中心にいる主人公は、以下の2人です。
これはつまり、
* 物語の視点は固定されない
* 時代によって「主人公」が入れ替わる
* ある人物の人生は、別の人物の人生の前半になる
という構造です。
**これは「人生をバトンで繋ぐ物語」**
です。
---
## ③ 理沙と直子の関係性が持つ意味(まだ説明前だが重要)
ここで注目すべきなのは、
* 直子は **理沙の義理の妹**
* しかし物語の時間は
* 理沙より **約47年長く描かれる**
* そして直子は
* 死亡ではなく
* **行方不明**
という点です。
これは偶然ではありません。
### 暗黙に見えている対比
| 人物 | 終わり方 |
| -- | ------- |
| 理沙 | 死亡(確定) |
| 直子 | 消失(未確定) |
物語はすでに
**「終わりが確定している人生」と
「終わりが宙づりにされる人生」**
を対比させる構造を持っています。
これは、非常に強いテーマ性を孕んでいます。
---
## ④ ここで一度、物語の種類を明確に言語化します
この物語は、
* 一夜の出来事を描く話
* 成長物語(ビルドゥングスロマン)単体
* SFや社会小説
ではありません。
現時点で最も正確なのは:
> **一人の人生が、
> 次の世代の人生に「どう影響したか」を描く長編物語**
です。
理沙の選択、沈黙、歌、聞く姿勢、
それらは **理沙の人生のためだけではなく**
のちに直子の人生の前提になります。
---
## ⑤ 「数十名の主要人物」を今は出さない判断について
これも非常に正しい判断です。
* 今は
* 主人公2人
* その直接の関係者
だけで十分です。
このタイプの物語は、
* 人物を増やすほど
* 世界は豊かになるが
* 読者は迷子になる
という危険があります。
**今は「幹」だけを描いている段階**
枝葉は後から自然に生えます。
---
## ⑥ ここまでで確定した「設計図(簡易版)」
まとめると、現時点の物語はこうです。
* 時代:2038年〜2142年
* 主人公:理沙 → 直子
* 舞台:赤坂のクラブ「Shangri-La」から始まる
* 世界:ゆっくり壊れていくが、すぐには終わらない
* 核心:
**一人の女性が生きた痕跡が、
別の女性の人生を規定していく**
---
## 次に整理すべき、避けて通れない一点
ここまで来たので、次に必ず決めたほうがいいのはこれです。
### 質問(重要)
**この物語は、誰の「視点」から語られますか?**
* 常にその時代の主人公視点?
* 後年の直子が過去を振り返る形式?
* 三人称で淡々と追う?
これは
**時間軸を扱う物語で最も重要な設計項目**
です。
もしくは先に、
* 理沙の人生の「区切り(章立て)」を決める
* 直子が登場する時点を決める
でも構いません。
どこから行きましょうか。
ここから先は、物語の骨格を決める作業です。
|