ローズとの再会
ある日ジャックは、会社の命で、下関に行きました。
前回のように、単なる観光ではありません。
今回は、マジでお仕事です。


眠いのを我慢して、彼は朝5時に起きると、
羽田空港発の8時20分の飛行機で福岡に向かいました。
そして、新幹線の新下関の駅を降りたのはお昼ちょうど。
到着するなり、いきなり打ち合わせです。


10月から本稼動するシステムのために、担当者との息の詰まるような時間が続き、
打ち合わせが終わったのは、夕方の6時。
それからは楽しい飲み会です・・・・・・・・・・のはずなのですが、
ジャックはここのところの忙しさのため、少しの酒の量で気持ち悪くなっていました。
(ゲロゲロ寸前の状態?・・・・・・・・・・)


「それじゃ、ちょっと元気の出る店行こうか。」
と先方の社長のひとこと。
時刻はもう11時をまわっていました。
繁華街を5分ほど歩いて、たどり着いたビルの最上階。
そこには一種独特の雰囲気が・・・・・・・・・・・・。


「 *##$@!&&####|?XX$$@@!・・・・・! 」
(雰囲気を文字で表現すると、こんな感じ?)


実はジャックは1ヶ月前にもここに来ているのです。
そして、あのときの思い出が再び。
そんな気持ちに輪をかけるような社長のお言葉。
「このまえ、いっしょの席だった女の子は?」
ちょっとだけ、彼はためらいぎみに、
「ええと、確か、ローズとかいった・・・・・・・。」
最後まで聞かないうちに、社長は彼女のことを呼びました。


ローズはまだいました。
一ヶ月ぶりで、2人は再会したのです。


「覚えてた?」
「アタシ、オボエテタヨ!」
そして、抱き合う2人。
絵になる風景?


実は、7月に来た時には、まさか再会するとは思ってもいませんでした。
別れの時には、これで2度と会えないと、そんな予感もありましたが、
再び仕事の依頼で下関に来ることが決まったとき、
真っ先に思い浮かんだのは、彼女の笑顔。
色白で、
まるで、
ケ○ト・ウィンスレットみたいな。



おいおい。



そのあと、彼女といっしょに歌って、
いろいろとお話して、
目の前に座っている社長の冷やかしの言葉もなんのその。
でも、もう夜も遅いです。
明日もお仕事。
もう寝なくてはいけませんね。
すると、他の客の歌っている曲。
どこかできいたことのある、その曲。


○リーヌ・ディオンのあの曲です。



おいおい(再び)



でも、体のほうが先に動いていました。
ステージの上で二人は踊り、
そして抱き合って、
ローズが両腕を広げると、ジャックがその後ろでやさしく抱きかかえる。



まるで、映画の1シーン?



そうです。殿丸さん。
真相はこういうことだったんです。



そんなウヘヘな夜の思い出でした。