000_08_「Vanishing」と地球【あらすじ】

001_01_「Vanishing」とともに、赤坂の夜の風景【あらすじ】

2038年12月、東京は夜になっても眠ることなく光を放ち続けていた。
湾岸エリアではカジノを中心とした複合施設や宇宙港の建設が進み、巨大なクレーンと作業灯が休みなく動いている。
一方で、政治の中心から少し離れた赤坂には、古い看板を掲げた店や客引き、グラスの音、低い笑い声が残り、変わりゆく都市の中に昔ながらの夜の世界が息づいていた。
理沙が社会人として最初に足を踏み入れたのは、そんな赤坂の街だった。
店内の照明が落ち、スポットライトが点く。
客の視線が集まる中、理沙はマイクを握り、客から告げられた曲に小さく頷く。
イントロが流れ、赤坂の夜に彼女の澄んだ歌声が重なる。
それが、大嶋理沙の始まりだった



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