003_30_ディアナとの出会い【あらすじ】

長いバス旅を終えた翌朝、理沙はホテルを出て技術士官学校へ向かう。
路線バスの中で、柔らかな服装ながらどこか沈んだ表情の若い女性を見かける。
彼女は理沙と同じ停留所で降り、士官学校へ向かう道でも前を歩いていた。
門の手前で立ち止まった彼女と目が合い、理沙が「あなたも?」と声をかけると、二人が同じ候補生であることが分かる。
女性の名はディアナ・エクヴァル。
緊張がほどけたディアナは急に口数が増え、寮生活や訓練への不安を次々と話し始める。
理沙はそんな彼女に親しみを感じ、二人は並んで士官学校の門をくぐる。
一年前、何も分からないまま一人で米国へ来た理沙は、今度は新しい仲間とともに次の世界へ踏み出していた。
その少し後ろでは、同じ候補生の一人の女性が、二人の背中を静かに見つめていた。