あらすじ_01_11


店のオーナーと、キャストのほとんどが疾走してからの数日、親友はいろいろなツテをたどって探したが、
キャスト達は別な店にあちこち流れているようだった。最悪な情報としては、ただ一人売り上げNo1のキャストについては、
オーナーと一緒に海外に逃げたようである。しかも店の口座の金はすべて彼に持ち逃げされていて、当面の経費すら払えない。
親友は残された3人のキャストに自分の貯金から今月分の給料を前払いして、店を閉めることにした。
売り上げNo1キャストとオーナーとの裏のつながりについては、理沙は知るよしもなかったのだが、
親友が時々険しい表情で誰かと電話で会話しているところや、親友と売り上げNo1キャストとの口論を時々見たことがあるので、
それが今回の件と関係あるだろうかと理沙は思った。しかし、今は無一文に近い状態の親友に何を言っても慰めにもならないだろう。
理沙は、自宅も売ってしまって住むところもない親友を、しばらくの間は自宅に預かることに決めた。



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