あらすじ_02_02
話は15年前に遡る。理沙が親友の勤めるキャバクラ店を辞めて1か月、夜の仕事がなくなって生活パターンは大きく変わっていた。
毎月入る給料の額は下がり、しかもライブハウスの仕事は不定期なので、昼の仕事で定常的にお金が入らなければ生活は破綻しただろう。
ギターリーダーの男も昼は建設会社で管理職をしているので、ライブハウスの開始予定時刻ぎりぎりということもしばしば、
その他2人のグループメンバーも同様に仕事を掛け持ちしているので、4人集まって練習も不定期にしかできない。
本格的にデビューしてバンド活動に専念するか、またはここでいったん夢をあきらめるか、ある日4人は夜遅くまで議論したことも。
ここで諦めたらいったい何のために自分の生活を変えるほどの決心をしたのか、理沙には諦めるという選択肢は頭にない。
そんなある日、3か月ぶりで若社長から連絡が入った。店の外で仕事と関係なしで会うのははじめての事だった。
夜の繁華街で2人は会う。買い物と食事をして、港の見えるラウンジで静かに2人で酒を飲んでいたのだが。。。