あらすじ_02_03


若社長は、最近の仕事の状況と新事業への取り組みについて理沙に説明した。
先行きを考えると、今取り組んでいる事業ばかりに専念するのではなく、様々な事業に取り組むことで継続的な成長を達成する。
社員200人もの会社の社長ともなれば当然の発言、といった気分で理沙は彼の話を聞いていたが、
理沙のバンド活動に資金協力したいという彼からの申し出には、喜んですぐに承諾の返事はできなかった。
翌日、その話をメンバーの元に持ち帰ると、理沙含めたメンバー4人のうち賛成は2人、反対1人、理沙は保留した。
反対しているギターリーダーは、あの男は怪しいところがあるので近づかない方がいいと言った。
バンドを続けるには資金が必要ではあるものの、あの男の発言はどうも軽すぎて、信用ならないというのが彼の意見である。
若社長が別れ際に理沙に言ったことについては黙っておこうと思った。



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