あらすじ_02_09


オーディションの結果は、当日のうちに発表はされなかった。今までに前例のない異例の結果だった。
審査員の検討の時間として1週間待たされることになり、理沙はいつものようにライブハウスで歌っていた。
自分のステージが終わってメンバー4人一緒に帰宅する途中、理沙の電話が鳴った。若社長からだった。今すぐ会えないかとのこと。
比較的近いところの飲み屋で待っているとのことで、理沙はすぐに行くと返事はしたものの、気が進まない。
そんな気持ちを察したのか、ギターリーダーも彼女に同行してくれることになり、指定された場所で若社長と会う。
理沙だけだと思っていたところ、予想が裏切られたので若社長は嫌がっていた。そして理沙に対して先日の返事を求めてきたが、
理沙がまだ結果が出ていないのでまだ返事できないと言うと、明らかに彼は焦っていた。そして彼の手が理沙の手を掴んだ時、
反射的にギターリーダーは彼の手を力強くはねのけ、しつこくつきまとうなと怒鳴りつけた。一触即発の状況である。



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