あらすじ_02_19


理沙はギターリーダーに連絡を入れた。バンドは解散して自分は気持ちをリセットするために旅に出ることを彼に告げ、
次に、親友には店での思い出と数々の修羅場な経験を一緒に乗り越えたことには感謝しつつも、もし犯罪に手を染めているのであれば、
自分の罪を正直に白状した方がいい、いずれは発覚することなのだからとメールを入れた。
夜の間に最低限必要な荷物をまとめて、あたりがようやく明るくなってきた頃に家を出た。
東京湾が良く見渡せる公園で、今ではもうすっかり日常の風景の一部となったシャトルの離陸と着陸を眺める。
どこに行くかは全く考えていなかったが、まずは米国本土に行くために空港に向かう。
米国本土まで30分で行けるシャトルはまだ値段が高いので、格安航空機便のチケットを買い、飛行機に乗り込む。
米国に向けて飛行機は飛び立つ。携帯は国外でも使えるが理沙はスイッチを切った。そしてしばしの眠りにつく。



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