あらすじ_03_04


シフト勤務生活が続くと、同じ釜の飯状態でチームの中では仲間意識が芽生えて、理沙もメンバーの中で普通に会話できるようになっていた。
昼夜逆転の生活で昼に飲み会ということもあったり、夜の勤務時間帯では夜の昼食時間に外食で豪華な食事をしたり等、
現実にはそれぞれが苦しい生活を抱えていても、チームでの生活はそんなことを忘れるほどに楽しいものだった。
離婚してシングルマザーの女性とは早いうちから意気投合していた。私生活で苦労をしている彼女に自分の過去の家庭環境のことを重ねてしまう。
休日に彼女のアパートに招かれたときには、酒を飲みながら昔の夜の仕事での経験を話したりもした。
しかし、地下アイドルとして歌っていたこと、親友と修羅場の経験をしたことについて話す気にはなれなかった。
ロサンゼルスに到着してから早くも5か月経った。季節は夏の暑い盛りから冬になろうとしていた。
メンバー全員が突然に会議室に集められた。業務主任が気難しい表情でやってきた。理沙はイヤな予感がした。



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