あらすじ_04_03
警戒しながらの就寝が続いて2日目。寝たふりをして体をベッドの隅に移動して、体の代わりに枕を布団の下に並べる。
同僚が暗闇の中で襲い掛かってきたところで、体を丸めている理沙は手持ちの防犯ブザーを鳴らす。大音量で部屋の皆が飛び起き、
警備員が遠隔操作で部屋の電気をつけると、すぐに警備員が駆けつける。当然の事として犯行当事者および理沙は翌日教官室に呼び出された。
しかるべき処罰がなされ、やがて理沙は平穏な夜を過ごせるようになった。こうして入学して1か月はあっという間に過ぎる。
入学生60人は、10人部屋6つに分かれて生活しているが、3人体制の20チームに再編成されることになった。
理沙の所属する3人チームには、試験会場で仲良くなった女性、および彼女たち2人と同じく一般枠の男性がいる。
他のチームを見渡すと、明らかに訓練済み兵のチーム、一般枠チームに完全に分かれていて、訓練済み兵と一般枠混成チームは1つもない。
教官たちは何がしかの意図があってこのチーム分けにしたのだろう。しかし、明らかに理沙達には不利な体制だった。