あらすじ_04_09


士官学校から車でさほど遠くないところに、渓流釣りもできるキャンプ場があり、理沙は同僚4人とバーベキューをする。
その日も朝から天気が良く、午前中は近くの山を歩き、午後からバーベキューの準備を始めた。
夜は灯りを囲んで5人でとりとめもない話をする。グループでの研究は6ヶ月目。ディスカションの続きがこんな場でも続くことはある。
しかし今日はお互いに疲れない話をしたいのか、互いの趣味とか読んでいる本の話題ばかりだった。
何がきっかけか、いきなり理沙の以前の職歴の話題になった。東海岸の金融系システムの会社の事。その前の会社のリストラの事。
東京でのキャバクラ時代の事はあまり触れたくないが、隠す必要もないと思い当時の話をした。思えば東京を飛び出してからもう2年になっている。
東京で働き始めて友人と再会した時の事、店をやめて地下アイドルとなって歌っていた事。有名な歌手と仲良くなったこと。
そこで理沙の話は遮られた。理沙が気にしている同僚は、その有名な歌手のファンだったのである。



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