あらすじ_05_04
上司が別な基地に異動することになった。上司のポジションは新任の少佐が担うことになったが、理沙は補佐役として責任ある立場になった。
別な基地から異動してきた新しい上司は、理沙の経歴を見ると自身と同じような職歴だということをわかったのか、
すぐに親近感を持ってくれた。とはいえ、仕事となると判断に求める厳しさは今までの上司とは異なりレベルは高かった。
考え方の微妙な違いもあり、理沙とも時々衝突することがあった。そのため部下も徐々に不安を抱くようになっていた。
理沙は上司と会議室で2人だけで会話した時に、自分は宇宙飛行修士号プログラムを以前目指していたものの、
管理職としてとどまることを前の上司から勧められて考えを変え、部下には仕事のしやすい環境づくりを目指しているのだが、
今のままでは部下もどんどん辞めていくことになりかねない。仕事環境の改善を目指していることを上司に伝えた。
上司は、今後システム化されて必要な人員は少なくなり、目指すのは少数先鋭だと考えを話してくれたが、理沙は受け入れる事ができなかった。