あらすじ_05_14


事業体が半年後に設立されることが決まり、長官も内定していた。中核メンバーと長官候補者との事前打ち合わせが行われ、
設立当初の事業プランについてすり合わせが行われる。予算は限られているため優先度が問題になる。
10年計画の候補として、核融合推進システムを搭載した宇宙船のプロトタイプの建造について早速了承された。
30年計画については、候補が多く長官候補から再考を求められた。テーマが大きすぎかつ技術的可能性が曖昧なものばかりだからだ。
長官候補は、30年計画の方向性について自分の考えを述べた。オランダ人である彼は住む土地は人間が造るものだという
国民の考え方を説明し、太陽系の開発に当てはめた時、まず必要なのは交通手段、次に定住可能な住む場所、エネルギーインフラだと述べた。
交通手段を10年計画で確立し、30年計画で定住可能な住む場所とエネルギーインフラを確立すること。
火星への自立した居住拠点の構築、スペースコロニー、そして理沙の考えた木星中心のハブ・スポークが候補にあがった。



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