あらすじ_05_18
自宅までの道のりをタスクリーダーと一緒に歩く。彼はバスに乗るのでバス停までの距離にして500メートルほど。
夏も終わり近くなると夜は涼しい風が吹くこともある。リーダーは理沙に東京での思い出を聞きたいと話を切り出してきた。
キャバクラ時代の話は既に話していたが、その前の親との話はしたことがないが、家を出たきっかけについてたどたどしく話し始める。
リーダーも同じような家庭環境の育ちのようだった。親との喧嘩と家出、友人との危ない商売、致命的な怪我を負って生死をさまよい、
そのときに夢に出てきたのはなぜか家族との楽しい思い出だった。立ち止まって、そろそろ親にも会いたいなぁとぼやく。
常に前向きで、どんな難しい課題にも常にクールで論理的に対応しているリーダーだったが、自分の過去を悔やみ、弱いところも見せるのか。
理沙はもっとリーダーの近くで一緒に仕事を続けたい、もしできることならば一緒に暮らしてみたいと思った。
と同時に、もう何年も会っていない親と会いたいとなぜか強く思った。妹とも久しぶりに会って話をしたかった。