あらすじ_08_03


木星到着後は、木星本体と衛星含めた調査を約6か月ほど行った後に土星に向かうスケジュールになっている。
他にも、今後の調査隊の利便性のための灯台衛星の設置等、インフラ整備のための作業も盛り込まれていて、盛り込みすぎて困ったくらいだ。
船長は本部側と出発前から作業実施項目の選定とスケジュール調整を行っていたが、出発直前での中国の急速な動きに影響されて、
政府から本部に対して木星での作業スケジュールの短縮が要請された。しかし、結論が出ないまま出発を迎えてしまい、船長は頭が痛かった。
はなから乗り気でない乗組員たちは、中国が具体的に動き出してから対応すればいいと考えていた。
理沙は支援輸送中佐からの情報で、中国の探査船がまもなく出発するだろうという情報を船長に伝えた。そして作業の優先順位を考慮し
木星での作業項目の絞り込みを行い、できるだけ早くに土星に向かった方がよいのではとの助言をした。
そして、一番乗りにこだわるのは今回の探査の目的と相いれないものではあるが、社会的なインパクトを考えることも時には必要だということも。



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