あらすじ_08_04


毎日2回のメンバー全員集まっての会議。理沙たち6人が作業引継ぎを行う場で、本部からの通信が入ってきた。
L2の中国基地から探査船が出発したとのこと。国際放送での中国のニュース映像も流された。国威発揚的な内容の記事が読み上げられる。
会議の場がざわついた。がらくた扱いにこき下ろしていた乗組員たちも、ニュース映像で正式に発表された調査船の姿とスペックに動揺した。
船体は「エンデヴァー」ほどの大きさはないが、核融合推進システムの噴射映像から、最高速度は「エンデヴァー」以上と本部は推測した。
さらには、いまだに目的地がどこなのか明らかになっていないのが不気味であった。
船長は、まだ断言はできないが、木星での作業項目と内容を変更する必要があることについて改めて全員に問いかけた。
しかし航法・通信担当からは、まだ目的地が明らかになっていないのに仮定の話だけで作業変更はすべきでないとの意見が。
決定的な情報がないので、理沙も口をはさむことができなかった。そのあと理沙は支援輸送中佐にさらに詳細な情報を改めて要請した。



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