あらすじ_08_17


着陸船を背景に、中国の探査チームがタイタンで記念撮影している画像が全世界に配信され、「エンデヴァー」乗組員も会議室で見た。
その2日後に「エンデヴァー」もタイタンを周回する軌道に乗った。周回軌道に到着するまでの間に着陸ポイントの選定が行われたが、
世論の意見としては中国に先を越された事にばかり注目されてしまっていて、賛否両論状態。本部上層部は政治家に振り回されて、
横から醒めた目で見ている「エンデヴァー」乗組員は、粛々と事を進めるだけ、気にすんなという船長の号令の元タイタン着陸の準備を進めた。
大気の濃いタイタンへの着陸には、3人乗りのリフティングボディの着陸船が使用され、理沙も機材積み込みを手伝った。
着陸ポイントは赤道部分のメタンの海に近いところ、中国の着陸ポイントからは数百キロ離れている。
本部と中国の探査本部との間での取り計らいで、中国の調査隊と「エンデヴァー」乗組員は画面越しに会話し、互いの健闘を讃えた。
着陸船の準備は完了し、翌日の出発をひかえて乗組員は会議室で小さな壮行会をひらいた。



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