あらすじ_08_22


エウロパ着陸用に温存してあった着陸船、中国チームからの打診で中国の着陸船を使用する2つの案がまず検討された。
しかし、どちらの案にも決定的に足りないものがあった。エウロパ着陸用の着陸船は大気のある世界での使用を設計上想定しておらず、
中国の着陸船は2人しか乗る事ができないほど小さい。検討は振出しに戻る。次に出た案は「エンデヴァー」が着陸船を迎えに行くというものだった。
しかし、「エンデヴァー」自身も大気の濃い世界での使用は想定されておらず、もし失敗すれば乗組員12人全員が死亡する最悪の結果となる。
諦めかけていたところで、理沙は着陸船を迎えに行くというアイディアを別な方法で実現できることに気づいた。
通信担当も理沙と同じ結論に至っていた。木星での作業中断で温存してあった原子力ラムジェットを着陸船の救出に使用するというものである。
船長も理沙の案に一気に傾いた。しかし、着陸船を救出するためには機体の改造が必要で、しかもこの案にも不安要素があった。
とはいえ、救出に使える時間は残り少ない。本部の技術陣も巻き込んだ救出実行のための準備が始まった。



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