あらすじ_08_24


原子力ラムジェット機が「エンデヴァー」を出発する。大気中を降下して合流ポイントへと向かう。そして指定時刻に着陸船もタイタンから出発する。
あとは時間との勝負である。パイロットは高度計と燃料の残量を気にしながら機体を操り、「エンデヴァー」ではラムジェット機をリモートで操作する。
徐々に2つの機体は接近してゆく。スピードの差が徐々に縮まり、着陸船からもラムジェット機が目視で確認できるほどになった。
一旦、着陸船はラムジェット機の上に出る。ラムジェット機は背中に固定したグラブ装置を開く。着陸船は推力を絞り降下する。
着陸船の推進剤の残りはわずか。エアブレーキ操作でラムジェット機は姿勢を微調整。一瞬のタイミングでグラブ装置が着陸船を捉え固定する。
着陸船の重量で機体の降下速度が速まる。あとは原子力ラムジェットだけが頼り。秒読みが行われる。
最初はならし運転程度だったが、原子力ラムジェットはすぐに最大推力を発揮して機体を力強く持ち上げていった。
着陸船の加速以上のパワーでラムジェット機は上昇する。壊れないか心配だったが、どこまでも高く上昇していくと思われるほど頼もしかった。



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