あらすじ_14_03
タイタンから乗った連絡船は、木星との間のシャトル便なので木星で乗り換える必要があった。作業プラットフォームAに到着すると
理沙は事業団の現場担当者と久しぶりで会うことができた。半年後のフル生産体制に向けて準備中とのことで指令室には非常に活気があり、
さらなる増産に向けた準備作業等もあり、現場の管理職メンバーは多忙のため休みも十分にとれない状態だった。
それでも管理職メンバーから理沙は暖かく迎えられ、限られた人数ではあったが管理職メンバーと一緒に食事をした。
2日後、6人の調査メンバーは作業プラットフォームAに到着した高速艇に乗り込んだ。地球との間の要人輸送用に作られた高速艇で、
定期旅客船や輸送船と比べるとはるかに小ぶりの船体だったが、地球/木星の軌道位置にもよるが今回は45日で地球に行けるとの事。
試験航海中で船内の調度品はまだ整備中のところもあったが、時間短縮できるのは非常に魅力的だったのでリーダー判断で乗り込む事にした。
プラットフォームAの司令官だけが出発を見送り、高速艇は輸送船で混雑している木星周回軌道上で出発指示を待った。