あらすじ_19_17


現場とは無関係に進展している地球での騒動。理沙たち指揮官3人、行政官は今後の影響について話し合いをしていた。
既に行政官の後任は決まっていて、合衆国政府官僚からの人物であることはわかっていた。直轄区にしようという国連総会での攻防は続行中で、
不可解な動きとしては、かつての敵同士である中国連合とインドが手を組み、新型核融合炉の開発を始めたことだった。木星への依存を下げるのが狙いか。
大佐と直子の意見は、木星の資源依存は今後もしばらく続くはずなので、特に気にする必要はなく、合衆国政府からの支配力が強化されるだけのこと
懸念することはないという考えだった。対して行政官と理沙は合衆国政府の支配力の強化は、軍事力の介入につながるのではと疑問をぶつけた。
会議室は、軍と事業団間での小さな利権争いの場になろうとしていた。直子はあっさりと軍の介入もありうることをほのめかした。
新型宇宙船の建造プランも、もともとは揚陸艦建造計画の一環として始まったもので、恒星間移住船のプランは後付けの理由にすぎない。
2対2の静かな対立は、理沙からのひと言で無理やり終わりになった。4人は協力して現場を守るべきであり、争うことは現場を崩壊させるだけだった。



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