あらすじ_19_20


生産現場スタッフの削減について、人間不要との観点で考えている直子と意見の対立は今も続いていた。しかし理沙は常に気にしている事があった。
軍の研究室で30年以上意識不明の状態で保存され、理沙と同じくサイボーグの体で再び生き返った直子。何の目的で生き返らされ
軍の極秘ミッションに参画することになったのか。なぜ理沙と一緒に仕事をすることになったのか。直子の方から望んでという事は長官からつい最近知らされた。
直子は、生き返らされた理由は説明されなかったとの事。ただ、事故で生死をさまよいながらも、異常なまでの生命力があったことについて語った。
生き返ってからは、異常なまでの執着心から苛酷なリハビリを乗り越え、軍の新しい制御システムのプロジェクトに参画し、ある日理沙のレポートを目にし
その事をきっかけに、同じくサイボーグとして生きている理沙に必ず会おうと思ったと、理沙に対する強い思いを直子ははじめて語った。
さらに、自分たちはシステムの一部となり全世界を制御可能な特殊な存在であり、宇宙へ進出することの可能な最初の人類となれることについても。
しかし理沙は、直子の強い思いを心から受け入れることはできなかった。心の奥底で理沙は直子の考えに反発していた。



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