あらすじ_20_16

行政官は開口一番、理沙の考えた長距離レーザー通信システムについて、政府への提案チームを作ることを決めたと言った。
話が進展している事は嬉しいと思ったが、理沙の手を離れたところで勝手にどんどん動いているような気もして少々気味が悪いとも感じた。
早速、理沙が中心となった提案タスクチームが作られた。技術的な裏付けは木星で進行中の案件をリードしている実施主任に任せる事にした。
事前にわかっていたことではあったが、長距離レーザー通信システムについては、太陽/地球L4が有力であると事業団の中でも事前調査が行われ、
理沙の提案は後発であることに加えて、エネルギー確保の点でも木星の方が不利ではないのかとの意見がタスクチームの中から早速あがった。
太陽に近い場所なので太陽エネルギーが十分に利用できる利点と、地球に近いという交通の利便性。対して木星は核融合燃料供給の中心地。
木星本体の磁場と高エネルギー帯を利用した発電方式は、挑戦的ではあるが技術的に確立していない点で難がある。
2か月後を目標に現実的な形にまとめたいと理沙は期限を設定し、タスクチームは動き出した。



あらすじ(20)表紙へ