あらすじ_20_18

地球に行って事業団に直接提案すると、会議の場で理沙が言うと、さっそく反対の声がメンバーから上がった。自分の任期が残り少ないことを話すと、
会議の場がさらに紛糾した。理沙の3年間の任期を知る者は、今のところ事業団長官と直子しかいない。会議が終わって船に戻ると、
会議の話題がすでに直子と大佐の耳にも入っていた。ロビーで2人に呼び止められて一緒に会議室で話すことになった。
地球に行くことは、少なくとも6か月間現場を空ける事になるため、指揮官たる者としてあるまじき行為であるというのが2人の意見だった。
理沙は、指揮官候補の育成はまもなく終わり、シフトが始まれば管理上問題はないと反論したが、身に危険があったらどうすると直子は強く主張した。
木星の将来のための重要な提案で、トップセールスのために地球に行くのだと再び反論し、理沙はいったん話を終わりにした。
自室に戻ると、理沙は長官宛にメールを書き始めた。トップセールスのために地球へ行く事、契約期間が残り少ないことで相談をしたい事。
そこまで書いて、理沙は送るのをやめた。翌日、事業団長官から提案資料についてのコメントが届いたが、案の定否定的な意見が書かれていた。



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