あらすじ_23_09
レーザー発振基地の建設と、宇宙船の船体への氷パネル貼り付け作業が進む中、悪い知らせがまた届いた。直子と大佐の処遇について
軍の中では賛否の議論が行われ、擁護する士官も少なくなかったが、長官命令でついに正式に退役勧告が出されることになった。
士官の権限は剥奪されて、宇宙船の中で指揮することはできない。権限の剥奪の作業は即時で行われ、宇宙船のシステムへのアクセスも
できなくなるはずだった。会議室で3人そろって軍からの勧告を聞き、またこれで大きな壁にぶつかったと理沙は気が重くなったが、
翌日も直子も大佐も普通に仕事をしていた。普段通りにセキュリティゲートを通過して驚いている理沙を横目に眺め、
船内のシステムにいつも通りにアクセスできる直子の事を理沙は制止したが、制止をやんわりとかわす直子は笑みを浮かべているだけ。
軍のシステム担当者も2人の権限は剥奪したはずだと認識しているので、理沙が直子の行動を知らせると慌てていた。
理沙が再び直子の行動を制止すると、直子は理沙自身のシステム権限も剥奪されているはずだと答え、理沙を驚かせた。