あらすじ_23_17

管理職を招集し、覚悟を問いかけた会議から1週間、現場ではいつも通りに生産活動が進み、物流部門では輸送船の定期輸送がいつも通り続いた。
あえていつも通りのところを見せるという狙いに影響されたか、嵐の前の静けさといった雰囲気は地球側にも疑心暗鬼と不安を生じさせていた。
管理職は最近毎日のように会議に集まっていたが、各セクションからの状況報告と有事に備えての設備の準備状況報告の他は何もなく、
理沙は口数も少なく、報告に対して頷くだけだった。管理職の間からは理沙に対しての不安と不満が沸き起こり、行動の時はいつになるのかと
会議の際に管理職の一人が理沙に質問したが、理沙は行動すべき時に行動すると言っただけ。会議室全体のストレスも無視しているかのようだった。
2日後、管理職の定例会議の場、各セクションからいつも通りに報告を開始しようとしたところ、理沙は突然に立ち上がり司会者を制止した。
生産部門と物流部門の管理職を指名し、翌日12:00に特別な指示をするのでそれまでに現場の人間すべてに周知徹底するように理沙は指示した。
会議室の空気が一気に緊張した。しかし理沙の表情はいつになく穏やかなもので、瞳には澄んだ輝きが見られた。



あらすじ(23)表紙へ