あらすじ_23_20

3基目のレーザー発振基地が木星極軌道に向かうのを、実施主任と一緒に見守る理沙。これで準備は完了し、あとはどちらが先に戦闘を仕掛けるか。
地球での木星への非難のデモ行進映像が毎日中継されてくるが、民衆は真相を知らずただ踊らされているだけだと、冷めた目で理沙は眺めていた。
そこでわざと火に油を注いでやろうと、レーザー発振基地の出発シーンを中継し、気分が高揚するようなBGMをつけてみたが、
踊らされている民衆はその映像にさらに興奮して、国は対抗してなにも行動しないのかと大統領に対する世論は盛り上がった。
大統領の隠し玉については、理沙は信頼できる軍の旧知の関係者から情報を既に得ていた。そこでレーザー発振基地の威力を見せつけるために
木星の軌道上に周回している氷衛星に出力50パーセントでレーザーを照射するテストを実施し、再び地球向けに中継をした。
大出力のレーザーの熱で氷衛星の表面は崩壊し、爆発し、これもまた軽快で盛り上がるBGMつきなので、定例会議の場で爆笑が沸き起こった。
怒りに震えた大統領が記者会見の場に登場し、これは単なる遊びではなく戦争だと発言し、国防長官が焦るのを理沙は腕組みして眺めていた。



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