未来予測:2001年~2018年
かつて、20年以上前の2001年に書いたものです。
HP開設以前から、HP小説のねたをあれこれ考えていました。主人公の生きた世界の時代背景はどのようなものか
頭の体操的に書いたものです。残念ながらほとんどハズレましたが、ここに書いた状況に向かってまっしぐらな世界情勢でもあります。
下降はするものの、上昇することはない我が国の没落状況は、いつこの通りになってもおかしくない状況です。
あくまでも参考として、過去の残骸の中から掘り出してこちらに書いてみます。
ちなみに、2018年という年は、当初、物語の始まりの年として設定していました。
今書いている物語では、物語の始まりの年は2038年になります。その時点で理沙は20歳の設定です。
【全体概要】
20世紀最後の10年間に、日本の経済状況は悪化の一途をたどっていたが、21世紀に入ってもなお、その状況は改善されていない。
それどころか、改善策を何もとってこなかった政策のつけとして、21世紀の最初の10年間には、日本の経済状況には破局が訪れる。
歴史年表 | 発生した主な出来事 |
2001年 | 国と地方の債務総額が700兆円を超える。 長期金利を抑えるための方策が万策尽き、長期金利が上昇を始める。 |
2002年 | ペイオフ解禁。 サッカーワールドカップ開催。 円/ドルレートが円安に傾倒、1ドル150円を突破する。 公共事業による地方財政の破綻が表面化する。 |
2003年 | 国による個人銀行預金の一部制限。 円/ドルレート低下、1ドル200円を突破。 財政再建団体に転落した自治体の数が100を突破する。 |
2004年 | 国と地方の債務総額が900兆円を超える。 国債、地方債の年間支払い総額が60兆円を超える。実質上の国家財政の破綻.。 |
2005年 | 国による個人銀行預金の封鎖。 国家財政破綻にともない、消費者物価、長期金利の上昇。 南北朝鮮の統一、それにともない150万人の難民が北から南に流出する |
2006年 | 財政再建団体に転落した自治体の数が、全自治体の半数に及ぶ。 中国と台湾の、台湾海峡をはさんだ緊張がかつてないほどに高まる。 |
2007年 | 年間のインフレ率が、200パーセントをこえる。 国家機能のIMF管理下への移行開始。 |
2008年 | 国家機能の実質上の停止、IMF管理下への完全移行。 外国資本による、底値での「日本買い」ピークとなる。 |
2009年 | 沖縄が、台湾と提携した独自自治を宣言する。 外国資本による、東京都心の抜本的な再開発がはじまる。 |
2010年 | 「東京総合開発プロジェクト」本格スタート、大規模な住民の反対運動。 国家機能の、アメリカへの移行が国会にて提案される。 中国の朝鮮北部への侵略が始まる、局地戦となりアメリカが介入する。 |
2011年 | 東京湾の総合開発の一環として、羽田空港の5倍拡張工事が始まる。 南九州が、沖縄に同調し台湾と提携する。 朝鮮からの30万人の難民が世界に流出、日本には5万人が上陸。 |
2012年 | IMF管理下でのインフレ抑制策がようやく成果をおさめる。 東京湾中央に、スペースポート建設が計画される。 |
2013年 | 中国が朝鮮半島の大半を制圧する、国連での中国非難が激化。 資本主義体制の死守を目的として、日本のアメリカへの併合が提唱される。 |
2014年 | 東京湾中央にて、スペースポート建設がはじまる。 アメリカ政府機関の日本への進出準備が始まる。 |
2015年 | 51番目の州「極東州」として、日本はアメリカに併合される。 南九州と沖縄は、本土より独立して独自の連邦国家設立を宣言する。 朝鮮半島は、中国に併合され、先立って20万人がさらに国外に流出する。 |
2016年 | 東京総合開発プロジェクトの第一期工事が完了。 羽田空港拡張工事第一期が完了、空港面積は2.5倍になる。 |
2017年 | 「東京総合開発プロジェクト」は首都圏全体の総合開発計画に格上げされる。 各都道府県についての、新体制への移行がとりあえず完了する。 |
2018年 | 極東州のアメリカ本土なみの体制が確立、IMF管理下から解除される。 台湾海峡での局地戦を契機として、中国と台湾連邦の戦争がはじまる。 中国内陸のミサイル基地に、戦略核爆弾が使用される。 |