重量物運搬用シャトル(Heavy Lifter)(2)

ヘビーリフターの飛行プランについて説明します。
ヘビーリフターは、SSTO(Single Stage To Orbit)であり、一段目、二段目と切り離しを行いながら加速/上昇する事はなく、
出発時と同じ状態で地球周回軌道に到達し、再び帰還します。

出発から帰還までの飛行コース、および各段階での状態を以下に説明します。

  <@出発>
  メインエンジンを噴射し、上昇を開始。
  20基のメインエンジンのうち16基については、ターボジェット併用のハイブリッドタイプの為、
  大気圏中では外から取り入れた空気も使用することにより、液体酸素消費を削減する。

  <A上昇中>
  大気の抗力が最大になる段階(マックスQ)を突破したあとは、ターボジェットからラムジェットに切替を行い、
  徐々にロケットエンジンに切替する。

  <B大気圏外での加速>
  大気圏外へ出た後は、16基のハイブリッドタイプエンジンを停止し、4基のロケットエンジンで地球周回軌道へと加速する。

  <C地球周回軌道到達>
  地球周回軌道への到達後、ペイロードの切り離しを行う。

  <D地球帰還のための逆噴射>
  4基のロケットエンジンを噴射し、地球への帰還を開始する。

  <E大気突入中>
  減速および大気との摩擦熱による機体ダメージ軽減のために、4基のロケットエンジンを噴射する。

  <F着陸>
  ターボジェットの使用が可能なほどに大気圧が上昇したところで、ハイブリットタイプエンジンを始動。
  4基のロケットエンジンは停止し、ハイブリッドタイプエンジンで着陸する。



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