木星資源開発拠点の配置概要

木星資源開発に関する拠点について説明します。
核融合燃料の生産と輸送のために、以下の作業拠点が設置されました(図は、2080年代半ばの状態)

●精製プラント
●作業プラットフォーム

具体的な軌道は以下の図のようになります。各拠点の配置と機能について説明します。

  <イオ/エウロパ間>
  ●作業プラットフォームA/B/C
   旅客輸送の中継地、および貨物輸送の中継地としての機能を担うものである。
   精製プラントから輸送されてきた、ヘリウム3/水素のカートリッジコンテナを集結とタンカーへの搭載、
   地球含めた他の惑星から到着した旅客船/貨物船の受け入れとメンテナンス、他の惑星へ向けての出発の管理を行う。
   3基の作業プラットフォームは互いに連携し、木星周回軌道上の宇宙船の交通整理を行う。
  ●作業プラットフォームD/E/F
   作業プラットフォームA/B/Cを補完するもの。A/B/Cより多少規模は小さいが旅客輸送および貨物輸送の中継地の機能を担う。
   また、3基の作業プラットフォームは互いに連携し、木星周回軌道上の宇宙船の交通整理を行う。

   6基の作業プラットフォームは、同じ木星周回軌道上を周回し、木星を中心とし互いに60度離れた場所に位置する。

  <木星/イオ間>
  ●作業プラットフォームG/H
   イオからさらに木星に近いところを周回する。旅客機能はなく、貨物輸送の中継地の機能を担う。
   また、3基の精製プラントに不具合が発生した場合、メンテナンス作業要員はここから精製プラントへ向かう。
  ●精製プラントA/B/C
   作業プラットフォームG/Hからさらに木星に近いところを周回する。
   原子力ラムジェット機の出発/受け入れ/メンテナンスの機能を担う。
   3基の精製プラントは、同じ木星周回軌道上を周回し、木星を中心とし互いに120度離れた場所に位置する。

   参考までに、原子力ラムジェット機の出発木星上層大気からの大気採取、精製プラントへの帰還コースを示す(赤点線)
   出発した精製プラントと、大気採取後に帰還する精製プラントは異なり、原子力ラムジェット機は、3基の精製プラント間を常に行き来するコースを辿る。



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