太陽/地球L3宇宙船建造ドック

太陽/地球L3宇宙船建造ドックは、巨大な宇宙船を建造するために専用に建設されたものです。
建造ドックといっても、実体は火星と木星の間の小惑星帯から輸送してきた小惑星をまるごとドックに改造したものです。

当初は、太陽系内の軍事作戦のための強襲揚陸艦を建造するために使用する計画でしたが、
揚陸艦建造が議会の承認を通らず一旦計画は停止し、その後スタディを目的とした発展型プランとして宇宙船建造計画が具体化しました。
結果として、揚陸艦の2倍以上の大きさの宇宙船を建造することになりました。

宇宙船の建造にあたっては、完全自動かつ迅速に建造を行うために自動増殖システム「Metal-Seed」が活用されました。
2070年代に、原子力ラムジェット機の大量生産を行うためのプラント建設に「Metal-Seed」は使用され、
その実績をもとに、巨大宇宙船を迅速に建造するために「Metal-Seed」が採用されました。


太陽/地球L3宇宙船建造ドックの全体図を以下に示します。詳細は「太陽/地球L3宇宙船建造ドック」もあわせて参照してください。

太陽/地球L3宇宙船建造ドック全体図

太陽/地球L3宇宙船建造ドックを構成する各設備について、以下の図にて説明します。
<太陽/地球L3宇宙船建造ドックの構成説明>
1.太陽光発電パネルモジュール
  1つが長さ1000メートル×幅500メートルある巨大な物
  薄膜太陽電池を使用しているため軽量、コンパクトに折り畳みが可能

2.ヘリウム3/重水素貯蔵タンク
  木星から輸送されてきたヘリウム3/重水素を貯蔵するためのタンク

3.宇宙船接岸用プラットフォーム
  ヘリウム3/重水素輸送用タンカー接岸用

4.電力/核融合燃料輸送用パイプスペースモジュール
  太陽光発電パネルからの電力、および核融合燃料を
  作業現場に輸送するためのパイプスペース

5.小惑星本体
  シリコン、および金属を主成分とした小惑星


6.原材料採掘場
  小惑星の成分(シリコン、金属類、他)の採掘場

7.マイクロ波送電装置
  「Metal-Seed」システム及び製造プラントに電力を供給するもの

8.製造プラント
  「Metal-Seed」システムにより建設されたもの
  宇宙船を構成する部品を製造する

9.宇宙船建造用ドック
  小惑星の内部を掘りぬいてドックとしたもの

10.恒星間宇宙船プロトタイプ
  建造中の状態(2088年6月時点)




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