輸送用ダグボート

木星の大気中から採取されたヘリウム3/水素は、木星周回軌道上の精製プラントで分離/精製されます。
その後、ヘリウム3と水素は地球やほかの太陽系惑星に輸送するために、作業プラットフォームに一旦集結し、
そこで輸送用のタンカーに積み込まれて消費地へと向かいます。

この輸送用ダグボートは、木星周回軌道上の精製プラントと、輸送上の集結地である作業プラットフォームの間の
ヘリウム3/水素の輸送を目的として作られました。
輸送用ダグボートの全体図は以下となります。詳細は「
輸送用ダグボート」もあわせて参照してください。

全体のイメージ図
輸送用ダグボートの各コンポーネントについて説明します。
船体は、指令/居住モジュール、推進剤タンクモジュール、推進システムモジュールの3つで構成されます。

また、核融合燃料輸送用のカートリッジタンクは、木星上層大気から採取され精製プラントにて分離/精製の行われた、
ヘリウム3/水素ガスを高密度圧縮した状態で保管するために作られています。
精製プラントでカートリッジタンクにヘリウム3/水素ガスを充填し、輸送用ダグボートにより木星周回軌道上の作業プラットフォームへ
輸送が行われます。

<指令/居住モジュール>
  ・コクピット、制御システム
  ・エアロック
  ・電源装置
  ・エアロック
  ・耐圧外壁
  ・空気/水リサイクルシステム
  ・空調装置
  ・乗組員用個室
  ・水/酸素タンク
  ・トイレ/有機物リサイクルシステム
  ・電源装置

<推進剤タンクモジュール>
  ・推進剤用タンク
  ・電源装置
  ・加圧装置

<推進システムモジュール>
以下の3つのタイプを選択可能
●燃焼式推進システム
●原子力推進システム
●比推力可変プラズマ推進システム
  (VASMIR)

※左図は燃焼式推進システム
<輸送用カートリッジタンク>
  ・連結装置(前/後)
  ・外部格納容器
  ・固定用ハードポイント
  (2箇所×4組)
  ・内部2重圧力容器
  ・温度調整装置
  ・内蔵バッテリー


輸送用カートリッジは、連結装置にて複数のカートリッジタンクを連結し、
輸送用ダグボートを連結したのち、1つのまとまりの形で作業用プラットフォームへと向かいます。
カートリッジタンクは、5つのまとまりを「ストリング」と呼び、1つのストリングまたは複数個まとめたストリングをダグボートが曳航します。

以下に、代表的な輸送時の構成パターンを示します。


<構成パターン>

●上:1ストリング構成パターン
  カートリッジタンクを5つ連結して1ストリングとし、最後尾にダグボートを連結する。
  出発時はダグボートが最後尾の状態で加速し、減速時には全体を180度方向転換し、最前部についた状態で減速を行う。

●中央:2ストリング構成パターン
  カートリッジタンクを5つ連結した1ストリングを2つ連結(10カートリッジ)し、最前部と最後尾にダグボートを連結する。
  出発時は最後尾のダグボートが加速を担当し、減速時には最前部のダグボートが減速を担当する。

●下:4ストリング構成パターン
  カートリッジタンク2ストリング(10カートリッジ)を、並列に2つ接続し、最前部と最後尾にダグボートを連結する。
  タンクとダグボートとの間には専用の連結器を取り付ける。出発時は最後尾のダグボートが加速、減速時には最前部のダグボートが減速を担当する。



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