タイタン連絡用シャトル(50人乗りリフティングボディSSTO)

タイタン連絡用シャトルは、土星周回軌道上の作業プラットフォームとタイタン表面上の基地との間の旅客輸送に使用するものです。
土星への輸送インフラ体制は、2070年代にタイタン基地の建設が始まった事により構築が始まり、
土星周回軌道上の作業プラットフォームは、タイタン基地とほぼ同時期に完成しました。
土星は木星のように核融合燃料生産を主とした開発は行われませんでしたが、タイタン基地を中心とした開発を手始めとして、
木星よりも遠い場所での居住拠点開発についてのモデルケースとなっていきました。

タイタン連絡用シャトルは、「エンデヴァー」でタイタンへの着陸探査に使用された着陸船をもとに設計/製造されました。
まずはプロトタイプが作られ火星でテストが行われ、その後タイタンで使用されるようになりました。

タイタン連絡用シャトルの全体イメージ図を以下に示します。

全体のイメージ(上左:上から見た図/上右:後ろから見た図/下:横から見た図)
タイタン連絡用シャトルの各コンポーネントについて説明します。

詳細は「
タイタン連絡用シャトル(50人乗りリフティングボディSSTO)」もあわせて参照してください。
●コクピット
  ・コクピット、制御システム
  ・通信システム

●客席
  ・旅客席(50席分)
  ・キッチン、トイレ、貨物室
  ・乗降口
  ・ドッキング用通路

●動力/推進システム
  ・水、空気リサイクルシステム
  ・超小型原子炉ユニット
  ・酸素/水素/メタン貯蔵タンク
  ・推進システム
   (酸素/メタン燃焼推進システム)

●翼/着陸脚
  ・リフティングボディ翼
  ・着陸用ジェットエンジン(4基)
  ・着陸用脚(4本)

地球上の中型旅客機程度の大きさの機体ですが、リフティングボディの機体の特性を生かし、ワイドボディの幅広キャビン内は、
座席が2-2-2配列になっており、余裕のある構造になっています。
座席は前後に余裕があり、180度のリクライニングが可能なため、自席がそのまま就寝用ベッドになります。

客室は2階建て構造で、客室と違って非常に狭い1階部分は食事を提供するためのキッチンや、貨物用倉庫があり、
50人の乗客は、最大1週間このシャトルで生活をすることが可能となっています。



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