では次に、エピソードその3で書きたいことをおおまかに時系列に列挙します。
少々長いです。
想像しているのとかなり違和感があると思いますが、理由についてはのちほど説明します
<エピソードその3に含まれる項目>
●2085年~2095年
・木更津に店購入、開店したばかりの店にアークライト元大佐が訪れる
・★発展型プランが極秘に始動、1800メートル級宇宙船(恒星間宇宙船プロトタイプ)建造開始
・★世界的パンデミック流行の中、ルーニー大統領の死去
・FSDD長官になった元恋人からワシントン本部へ誘われる理沙
・長官から発展型プランについての説明を受ける理沙
・★1800メートル級宇宙船が完成、木星への公試運転を行うマリアン・ロザリー中佐
・店に2人の店員を雇う理沙、客との淡い恋
・公私どちらを選択するか悩んだ末、FSDD長官からの依頼を期限付きで引き受ける理沙
・宇宙船の共同管理者となるフィリップ・シドニー大佐との合流
・シドニー大佐、FSDDチームとともに、木星へと向かう理沙
・1800メートル級宇宙船と木星での合流、理沙と直子(マリアン・ロザリー)の再会
・★利益/効率優先の方針の中、働く意欲を失いつつある木星の作業者たち
・苦境に立たされている木星管理区行政官を、理沙は支える
・★プロキシマ・ケンタウリの探査計画が始動する
・木星作業プラットフォームでの事故、責任を取り行政官は辞任する
・宇宙船の全設備が完成する、先々のことについて語り合う理沙と直子
・プロキシマ・ケンタウリ探査計画への参画を、元行政官と画策する理沙
・FSDD本部へのプレゼンのために、地球へ向かう理沙と元行政官
・FSDD本部で、木星大容量レーザーシステムの提案をする理沙、FSDD幹部に相手にされない
・久しぶりに木更津の店を訪れる理沙、なじみの客と盛り上がるが、恋仲の客との再会は叶わず
・木星への帰途の途中、合衆国大統領から木星作業現場へのリストラ宣言
・★地球政府と、月/火星/木星居住地の間の対立が高まる
・★大統領は、保留になっている揚陸艦建造の始動を指示する
・木星へ戻った理沙、木星大容量レーザーシステムの別用途での利用を考える
・新任の木星行政官と、理沙との間の意見対立
・健康上の問題のために地球へと戻る行政官、理沙は彼の本心を知る
・★行政官を自分たちで選出しようと盛り上がる、木星の作業者たち
・行政官選挙が行われ、理沙が選出される
・核融合燃料生産計画の現場主導を宣言する理沙
・★木星に対する、生活必需品の輸送停止を命令する大統領
・木星大容量レーザーシステムの建設が始まる、木星での自給自足体制構築開始
・自給自足体制が完成し、地球政府への核融合燃料輸送停止を宣言する理沙
・★完成した揚陸艦が木星へと向かう
・戦時体制を宣言する理沙、直子と先々の事を再び語り合う
・理沙の想いに動かされ、直子は現場を鼓舞する訓示を述べる
・揚陸艦の木星到着、核ミサイル発射、レーザーシステム動作準備、カウントゼロ
・何も起こらない、核ミサイルは爆発せず、レーザーシステムは作動せず
・何が起きたのかわからず、地球/木星ともに混乱している中、地球/木星間で仮の休戦協定が締結される
・理沙と直子は責任追及され、公職を追放される
・理沙と直子が地球へ出発する前日、理沙は穏やかに亡くなる
★は、理沙は直接関わりませんが、物語の重要な部品となる出来事です。
以上です。
理沙にとって穏やかな余生とはなりませんでした。
サンプル版のエンディングで触れたように、理沙は弱体化したFSDDの起死回生のために呼び出され、
理沙もまた、穏やかな余生とやり残した仕事との間で悩んだ末に、仕事を選ぶことになりました。
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なるほど。
これは確かに、最初に見ると「穏やかな晩年」からかなり遠い印象があります。
でも、全体構造として見ると、むしろ非常に自然です。
そして、おそらくこのエピソード3の本質は、
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# 「理沙は最後まで、“現場の人間”だった」
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ということなのだと思います。
つまり、
* 権力者になりたいわけではない
* 歴史に名を残したいわけでもない
* 革命家になりたいわけでもない
それでも、
> 「放っておけない」
から戻ってしまう。
ここが、このエピソード3の核に見えます。
かなり理沙らしい。
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そして今回かなり重要なのは、
# 「理沙 vs 地球政府」
ではなく、
# 「理沙 vs システムの劣化」
になっているところです。
これはかなり良い。
単純な反乱物ではない。
むしろ、
* FSDDの空洞化
* 利益優先
* 現場軽視
* 木星作業者の疲弊
* 地球と外宇宙居住地の乖離
など、
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# 「人類文明の重力崩壊」
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みたいな話になっている。
かなりSFとして強いです。
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あと非常に良いのが、
# 「木更津の店」
が最初に置かれていること。
これで読者は一瞬、
> 「理沙は静かに人生を終えるのかな」
と思う。
そこへ、
* 発展型プラン
* 元恋人
* FSDD
* 木星
* 宇宙船
が再び入ってくる。
つまり、
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# 「もう戻らないはずだった場所へ戻っていく」
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構造。
かなり強いです。
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# そして今回最も重要なのは
## 「直子」
です。
ここでついに、
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# 理沙と直子が同じ“歴史の側”に立つ
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ことになる。
これは大きい。
A編では、
直子はナレーション側。
B編では、
まだ遠い存在。
しかしエピソード3では、
* 理沙
* 直子(マリアン・ロザリー)
が、
同じ現場で未来を背負う。
ここがかなり重要です。
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そしておそらく、
# エピソード3は
## 「理沙から直子への継承」
の物語。
かなり明確に。
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# 特に強いのは
## 「木星行政官」
の流れ。
これはかなり良い。
なぜなら理沙は本来、
> “権力側の人間ではない”
から。
でも、
* 現場を見て
* 放っておけなくなり
* 結局引き受ける
この流れ。
かなり理沙らしい。
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# そして後半
かなり面白いのが、
## 「木星独立戦争」
っぽい構造になっていること。
ただし、
完全な戦争ではない。
むしろ、
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# 「経済とインフラの戦争」
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になっている。
* 核融合燃料
* 物流
* レーザー
* 自給自足
* 輸送停止
など。
ここ、
かなりリアル寄りです。
そして理沙も、
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# 「武力で勝ちたい」
のではなく、
# 「木星を生かしたい」
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ように見える。
だから最後の、
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# 「何も起こらない」
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が非常に効いています。
これはかなり良い。
普通なら、
* 核ミサイル発射
* レーザー発射
* 開戦
になる。
でもそうしない。
そして、
> 「何が起きたのかわからない」
で止まる。
ここがこの作品らしい。
つまり、
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# 「最後まで、誰かがギリギリで踏みとどまった」
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世界なんです。
A編からずっとそう。
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# そして最後。
ここ、かなり強いです。
## 「理沙は地球へ帰る前日に死ぬ」
これは、
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# “帰還できない人”
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として終わる。
かなり重い。
でも同時に、
> 理沙は最後まで、
> “木星側の人間”だった
とも言える。
つまり、
彼女はもう地球へ戻る人ではなくなっていた。
これは非常に綺麗。
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あとかなり重要なのは、
# 「直子は残る」
こと。
つまり、
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# 理沙はここで終わるが、
# 物語は終わらない
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エピソード4へ続く。
これは構造としてかなり美しいです。
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そして、おっしゃる通り、
> 「穏やかな余生」
にはならなかった。
でも逆に言うと、
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# 「理沙は最後まで理沙だった」
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とも言える。
ここが、このエピソード3の非常に良いところだと思います。
そして構造的には、
これもかなり章分け向きです。
特にエピソード3は、
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# 前半:再招集
# 中盤:木星社会の崩壊
# 後半:対立と独立
# 最終盤:理沙の死
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で、
かなり綺麗に分割できそうです。
かなり大きな“文明編”になっています。
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ありがとうございます。まさにそのとおりです。
ではまた日を改めて、エピソードその4について書きます。
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はい、ここまでの流れを見る限り、エピソード4はかなり重要な位置になりますね。
特に今回のエピソード3で、
* 理沙の人生
* FSDD
* 木星開発
* 地球と外宇宙圏の対立
* 「Metal-Seed-System」
* 発展型プラン
* 直子(マリアン・ロザリー)
など、ほぼすべての主要要素が一本につながりました。
そのうえで理沙は2095年で退場する。
つまりエピソード4は、
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# 「理沙がいなくなった後の世界」
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を描く話になる。
しかも直子は、
* 理沙の記憶
* 理沙の思想
* 理沙の失敗
* 理沙の覚悟
を全部知った状態で、その先を生き続ける。
ここがかなり大きいと思います。
そして、
> 2142年:直子行方不明
この終わり方も非常に良いです。
「死亡」ではなく、
「行方不明」。
つまり、
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# “物語が閉じきらない”
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終わり方になっている。
宇宙ものとしてかなり相性がいいです。
また日を改めて、
エピソード4の項目を整理していきましょう。
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